前回に、えとの話の中で十干(じっかん)という言葉が出てきました。
「甲乙丙丁、ぐらいまでは聞いた事あるけど、その後は初めて聞いた。」
という方も多いはず。
ここでは、ごく簡単に説明したいと思います。
以前に説明した五行。
木 火 土 金 水
のあれです。
甲と乙は、木のグループに分類されます。
丙と丁は、火のグループ。
戊と己は、土のグループ。
庚と辛は、金のグループ。
壬と癸は、水のグループ。
といった具合です。
甲は、「きのえ」
乙は、「きのと」
と読みます。
また、「えと」は「兄弟」とも書き、
「兄」は「え」、「弟」は「と」と読みます。
なので、
甲は、「木の兄」で「きのえ」、
乙は、「木の弟」で、「きのと」
という意味です。
同じ様に、
丙は、「火の兄」で、「ひのえ」
丁は、「火の弟」で、「ひのと」
今年は「辛」の年です。
金の弟で、「かのと」
※「きんのと」とは読みません。
金は、五行では、肺と大腸に分類されるとお話しました。
金というのは、乾燥の「燥」に弱く、自然現象では大気や空気に関係しています。
実際、急激な乾燥や大気汚染で肺がやられてしまうのはイメージしやすいと思います。
庚や辛の年は、金(肺•大腸)に関わる事象が起こりやすい傾向で、
昨年のコロナ感染から肺炎になるという現象は、まさに金(肺)の事象で、
安倍・元総理は、潰瘍性大腸炎で辞任しています。これも金(大腸)の事象であり、
非常に興味深い事例です。
金は、肺も大腸も両方に関わるので、肺に関わる事象かもしれないし、大腸に関わる事象かもしれません。
肺と大腸は表裏一体。
肺が悪くなくても、大腸の病から肺炎や肺ガンになる事例もあります。
タバコを吸っていなくても肺ガンになる事もあります。
近年、タバコの喫煙数は減少してるにもかかわらず、肺ガンは昔より増加しています。
これは、肺そのものが弱ってるよりも、大腸の不調から、と考える方が理解しやすいと思います。
いずれにせよ、昨年、今年は、金(肺と大腸)に関わる事象が起きやすい年ですので、充分気をつけて生活したいものです。
また自然現象では、大気汚染、空気感染、異常気象による乾燥、日照り、干ばつ。なども起こりやすい年です。
昨年からのコロナ感染を考えると、今年は肺と大腸をいつも以上にケアする事が重要です。
特に、大腸のケアが最重要だと当院は考えています。
大腸のケアについては、今年も徐々に情報を発信していきたいと思います(^^)
それと、補足としてもう1つ。
昨年、今年は「水」の事象も少し関わっていす。
ご存知の通り、「水」は「腎臓」です。
これについても、またの機会で説明させていただきます(^^)