東洋医学の五行とは?
〜木について〜
今回は、五行について簡単に説明したいと思います!
人の体は自然現象と対応している。
と東洋医学では考えます。
その自然現象は、大きく分けて5つの要素に分類されています。
それが、五行
木(もく)
火(か)
土(ど)
金(こん)
水(すい)
です。
簡単に説明すると、
木というのは、そのまま「木」の意味もありますし、木が成長していく様、
エネルギーが旺盛な状態
また木の葉は、風に揺らいでそよそよと動くので、
「風」にも関係します。
木だけでなく、
動植物全ての成長も意味します。
生物は、春に大きく成長します。
季節で言えば、春に相当します。
例をあげれば、キリがないほどです。
このように、「木」と言う漢字たったひと文字だけでもこれだけの意味を含んでいます。
「木」をイメージした現象全て
という事です。
これを、人体に当てはめた場合、
特に内臓に当てはめると、
「木」イコール「肝臓」となります。
肝臓は、木のような、春のようなパワーに満ちた強い臓器なのです。
実際、肝臓は臓器の中で1番大きくパワーがあります。
強い臓器の為、少々の負担ぐらいビクともしません。
限界ギリギリまで耐えられるのです。
そういう理由から、肝臓は
「沈黙の臓器」
と言われるのです。
話が少し変わって、五臓六腑という言葉がありますが、
五臓というのは、
肺
心臓
脾臓(東洋医学では膵臓の働きも兼ねる)
肝臓
腎臓
の事を指して、
六腑というのは、
大腸
小腸
胃
胆のう
膀胱
三焦(東洋医学独特の考え方で、熱エネルギーの代謝などを言う時に使う)
木は、肝臓と説明しましたが、これは五臓では肝臓という事で、
六腑では、木は胆のうに相当します。
肝臓と胆のうは、
表裏一体でセットで考えます。
肝臓が陰で、胆のうが陽。
寒い冬が、そろそろ終わりに近づき、もうすぐ春がやってきます。
春は「木」。「肝臓と胆のう」の季節。
肝臓のエネルギーが旺盛になる季節なのです。
五行の木を、簡単に説明しました(^^)
次回は、火について説明したいと思います!