少し前に、MCTオイルとココナッツオイルの中鎖脂肪酸についてお話しました。
中鎖脂肪酸は消化が速く、エネルギー効率が良いとお伝えしました。
では、エネルギーは脂肪だけで良いのか?
糖質は? タンパク質は?
という疑問が出てきますよね。
その通りです!!
糖質もタンパク質もエネルギー源として活用されます!
特に、わかりやすいエネルギーとして、イメージしやすいのが糖質。
糖質の中でも、
ブドウ糖
をイメージするのではないでしょうか?
コメ、パン、イモなどはデンプンを多く含んでおり、最終的にブドウ糖にまで分解されます。
もちろん、お砂糖や果物なども、ブドウ糖と果糖まで分解されます。
ブドウ糖は、すぐにエネルギーになります。
中鎖脂肪酸より速いです(^^)
緊急時に、すぐにエネルギーが必要になる時の為に、常に筋肉と肝臓に蓄えられています。
実は、ブドウ糖は、そのまま貯蔵されてる訳ではなく、ブドウ糖が何個かくっついた状態で蓄えられています。
この状態を、
グリコーゲン
と言います。
聞いた事あるでしょうか?
お菓子メーカーのグリコは、グリコーゲンが由来だそうです(^^)
ブドウ糖は、すぐにエネルギーになるので、いきなり走ったり、激しい運動などの時は、ブドウ糖がエネルギーとして使われます。
それとは反対に、脂肪はゆっくりとエネルギーに変わります。
なぜでしょうか?
それは、
酸素を必要としているか、
必要としていないか
の違いです。
しかもブドウ糖は、酸素ありでも無しでもエネルギーを速やかに作れますが、脂肪は酸素がないとエネルギーを作れません。
そんな訳で、
短距離走や激しい筋トレなどは、
無酸素運動と言い、
マラソンやジョギング、ウォーキング等は、
有酸素運動と言います。
ここまで聞くと、
「じゃあ、ブドウ糖は酸素ありでも無しでもエネルギーを作れるなら、その方がいいのでは?」
という疑問が湧きます。
確かに、ブドウ糖は酸素なしで、すぐにエネルギーになるし、酸素を使ってもエネルギーを作れます。
しかし!!
筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンはごくわずか。
すぐにガス欠になります(>人<;)
中程度の運動をした時、ブドウ糖のみをエネルギーで使用した場合、わずか2時間から3時間で枯渇します。
ガス欠状態です( ̄◇ ̄;)
それでは、エネルギー効率が悪過ぎます。
そこで脂肪酸の登場です!!
脂肪は酸素を使って、ゆっくりエネルギーを作りますが、そのエネルギー効率は良く、持続力に優れています。
実は私たちも日常では、このエネルギーをメインに使っています。
サッと動いたり、いきなり走ったりする時は、ブドウ糖をエネルギーにしますが、その後、持続的に動く時は脂肪をエネルギーにしています。
そうでなければ、朝起きて昼までにガス欠で倒れてしまいます。
日常のメインエンジンは、脂肪からのエネルギーを使い、
ブドウ糖のエネルギーは、サブエンジンなのです。
これは丁度、ハイブリッド自動車のエンジンと似ています。
動き始めは、大きな動力が必要なので、ガソリンを使ってタイヤを動かします。
その後、ある程度スピードが乗ってきたら、タイヤの回転を元に電気を発生させて効率良く車を動かします。
そう!私達は、このブドウ糖と脂肪のハイブリッドエンジンを効率良く、しかも無意識に使い分けています。
このシステムを、
1.「グリコーゲンーブドウ糖」
エネルギー
2.「脂肪酸ーケトン体」
エネルギー
と言います。
「ケトン体??」
また聞き慣れない言葉が出てきましたね。
「脂肪酸ーケトン体 エネルギー」については、また次回にお話したいと思います(^^)